医療法人 川口会
| 所在地 | 静岡県掛川市 |
|---|---|
| 事業内容 | 精神科病院 介護老人保健施設 精神科訪問看護 精神科ショート・ケア 精神科デイ・ケア 精神科作業療法 通所リハビリ |
| 特徴 | 50年以上の歴史を持つ地域に根差した医療法人。 認知症治療病棟や介護老人保健施設を有し、充実した医療介護環境を提供する。 また、付帯事業を通して、患者の社会復帰を支援している。 |
提携の背景
これまで、医師ではないオーナーが先代より医療法人を承継し、経営管理を行って来られました。しかし、後継者不在、医療・介護人材の採用難、ICT化や毎回の診療報酬・介護報酬改定への対応など、医療と経営との兼務の厳しさから、ＣＢメディカルに支援の依頼をいただきました。提携開始後からは、ＣＢメディカルより複数名の専門家が施設内に常駐し、収支計画の管理や、経営戦略・資金調達施策の立案、人事・採用施策の強化等、全方位的に支援を行っています。
お客様の声
理事長 田上 和先生
●はじめのＣＢメディカルのご印象はいかがでしたか？
外部の支援会社に依頼する経験が初めてだったこともあり、はじめは懐疑的でした。特にスタッフに対して、どのように説明すべきか、受け入れてもらえるか不安でした。しかし支援前にＣＢメディカルの廣渡社長から、支援の目的や内容について直接説明を受けたことで、私たちに誠実に向き合ってくれていると感じ不安が軽減されました。スタッフに対しても説明する場を設けてもらえたことも良かったです。
●2021年6月現在、支援から1年が経過しますが、具体的な変化はございましたか？
私は老健の施設長も兼務しています。補助金を活用したICT化でパソコンやiPadが導入されたり、接遇・セクハラ・アンガーマネジメント等の職員研修や、管理職研修、人事制度の導入など、実施したかったことをすぐに実践してもらえました。特に期待していたことのひとつであるICT化については、支援前までは、導入の糸口が不明な部分があり進められていなかったため、すぐに道筋を立てていただけて、非常に嬉しかったです。また、人事制度に関しても、評価体制を無理のないペースで整えてくださり、ありがたく感じています。今後、頑張っているスタッフに対して、よりしっかりとフィードバックできるようにしていきたいと思っています。
毎月の会議では実績報告のほか、様々な分析や改善項目の提示、今後の老健の方向性なども示してくれており、今では過去最高の利益を上げられるようになりました。コロナ禍にありながら、入所や通所リハビリも、ほぼ満床・満員の過去最高の状況に変わりました。利用者数の増加だけでなく、求人の応募にも紹介会社を使わなくても応募が来るようになり、従来人気のあった施設ですが、掛川でトップクラスの老健施設になったのではと考えております。
●具体的にいつ頃から変化を感じられましたか？
経営基盤、財務基盤を、どのくらいのペースで改善してくださるのか気になっていましたが、想像よりも早いペースで健全な基盤を作ってもらえています。具体的には支援開始から半年くらいで支援の効果やメリットを感じるようになりました。地域により良いサービスを提供するためには、健全な経営基盤が無いと難しいと思いますので、迅速に進めてくださり、とてもありがたいです。
●支援の中で、特に驚いたことや気づきなどはありましたか？
今まで気づかなかった法人の強みや付加価値を外部の目線から引き出してくださる点が、経営のプロならではだと感じています。特にスタッフひとりひとりの「人の魅力」については、強みであると認識することが出来ました。また付加価値、強みの活用方法も見つけてくださり、今後も利用者の増加や採用に積極的に活かしていきたいと思っています。
驚いたことは、良い意味でスタッフに変化が無いことです。支援前までは、経営に外部の方が入ることで、スタッフが心地よく働く環境などに変化が生じ、士気が下がってしまうことがあるのではないかと心配していました。しかし実際には、支援前と変わらない様子でスタッフが働けており、違和感が少なく経営支援に入ってもらえているのではと感じています。
●今後ＣＢメディカルに期待することを教えてください。
「CS（顧客満足）よりES（従業員満足）」という言葉がありますが、私も理事長として、利用者や地域に対してより良いサービスを提供するためには、まずはESを上げることが大切だと考えています。現場スタッフも経営に対して、様々な意見や要望があると感じていますが、どうしても経営陣と現場のバランスで、現場スタッフの発言力が弱まってしまいがちです。ＣＢメディカルには、そういった現場スタッフの声を大切にしながら、川口会が地域に貢献し発展するためのご支援を引き続きお願いしたいと思っています。
