厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部は、9月4日、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第3版」を公開しました。
第2.2版が7月17日に公開されましたが、最新の知見を踏まえ、第3版として更新されました。
第3版では、「密閉された空間において短距離でのエアロゾル感染を示唆する報告がある」ため、「医療機関では、少なくともエアロゾルを発生する処置が行われる場合には、空気予防策が推奨される」としています。
また、今回の改訂では、韓国の接触者追跡調査を取り上げ、家族内感染率11.8%に対し、家族以外の接触者感染率は1.9%に留まったことを説明。
「家庭においてもマスク着用、手指衛生などの個人予防策を遵守して感染予防を推奨する必要がある」としています。
新型コロナウイルス感染症の新規患者が7月中旬から再び増加しはじめ、東京都や大阪府などの大都市部だけでなく、沖縄県などの地方でも過去最多の新規感染者を記録しています。
また、新型コロナウイルス感染症は季節性インフルエンザとの鑑別が難しく、今後も予断を許さない状況であるため、全国の医療機関、関係機関への周知が求められています。